この事例の依頼主
男性
御依頼者は県内にある(株式会社)になります。その会社の従業員が、取引先の会社で盗撮行為を行ったため、取引先の会社から御依頼者の会社に対して、適切な対処をするように求められました。御依頼者は、このようなケースで、適切な対処を会社として行っていきたいものの、どのような対処を行えば、取引先の会社に対して、誠意ある対応を示したことになるのか、その点に不安を持たれていました。また適切な対応をしていないと取引先の会社に判断されれば、当然、今後の取引関係に大きな影響(場合によっては取引が解除される)が出てくるため、その対応を含めて相談に来られました。どのような対応をすることが一番望ましいのか、会社の担当者と協議を行い、今後の方針を決めました。盗撮行為がどのようなものであったのか、その内容を全て確認すること、その盗撮行為において使用された機材、保存されているデータなども全て確認すること、これらの確認できたデータ等については、被害者の確認を経て、完全に抹消する手続を行うことなどの方針を確認しました。
前述した方針を取引先の会社とも協議をしていきました。行為を行った従業員に対しては、とにかく全てのデータの提出等をさせるとともに、その従業員の取引先に行った日時等との照らし合わせから、提出されたデータ等を確認していく作業も行いました。以上の作業の内容を取引先に報告するとともに、データの末梢方法などについても、取引先及び被害者の方の意見を聞きながら、実行をすることをしました。このような手順を踏むことによって、取引先の会社や被害者の方にも納得していただき、また被害者の方とは、個別に示談をさせていただくことにより、解決を図ることができました。また御依頼者の対応について、取引先としても誠意ある対応であると評価してくれたため、その後の取引についても、大きな影響は出ませんでした。
盗撮行為自体は、決して珍しい犯罪行為ではなく、マスコミでも良く報道されるものです。通常であれば、加害行為を行った者と被害者との間で示談を進めるということで、解決が図れるものです。しかしこれが会社の従業員が、取引先の関係者に対して行ったとなると、会社間の問題も発生する場合があります。場合によっては、取引に大きな影響が出てくることもあります。そのためこのようなケースでは、とにかく早期にどのような誠実な対応を行うのか、その取組が必要になってきます。それがひいては今後の取引関係を維持することができるか否かに結び付きます。本件においては、早急に御依頼者と今後の方針を決めることができ、また取引先の会社に対しても、納得できるような方法を早急に提示できたことが、円満な解決に至ったと考えています。