犯罪・刑事事件の解決事例
#相続人調査

相続人がいるかどうかも分からない被相続人の財産管理

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西山 良紀 弁護士が解決
所属事務所リライト神戸法律事務所
所在地兵庫県 神戸市中央区

この事例の依頼主

50代 男性

相談前の状況

依頼者には、数年前に亡くなった父親がいましたが、父親は、大家族の長男(いわゆる本家という認識)であり、兄弟姉妹がたくさんいました。また、依頼者は、ほとんどあったことがありませんでしたが、父には、何十年もわたり精神病を患い入院している姉Aがいました。この姉Aの病院に関する手続きは、亡き父やその兄弟姉妹が行っていました。姉Aが亡くなったとき、依頼者は、本家として、姉Aの病院に関する手続きを終わらせ、姉A名義の預貯金を口座を受領しました(年金等があり多額の預金がありました)。また、依頼者は、本家として、姉Aの葬儀や埋葬に関する手続きを行いました。姉Aの法要をしているとき、父の兄弟から、実はAには子どもがいたらしいという話を聞かされました。そこで、依頼人は、姉Aの預金管理にリスクがあるのではないかと考えて、私のところに相談に来ました。

解決への流れ

まず、依頼人人には、葬儀費用や病院の清算手続きにかかった費用をしっかり説明できるように資料の確保を指示しました。相続人の有無を調査した結果、Aには、3人の子供がいて、1人は死亡、1人は行方不明、1人は遠方で暮らしていることが判明しました。小職は、法定相続人の一人に対して、Aが死亡したこと、引き渡す預金通帳があること、葬儀費用等を依頼人が立て替えていることを説明しました。また、今後、Aさんが取るべき手続きについても説明しました。その結果、葬儀費用等の半分だけは、法定相続人の一人に負担してもらうことができました。

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西山 良紀 弁護士からのコメント

関係が希薄な人が亡くなった時に、何らかのしがらみから、葬儀や財産の引継ぎなどを依頼される人は少なくありません。また、兄弟姉妹であっても、被相続人のことを正確に把握できていないということも珍しくはありません。戸籍謄本を見て、初めてわかる事実というのも珍しくありません。財産を管理するということは、法的責任を負うことなので、リスクはあります。できる限り早く法定相続人に引き継ぐ必要があります。もし、財産を管理しなければならなくなった場合には、すぐに、ご相談ください。