この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
会社からセクハラの疑いがあるとして出勤停止処分となりましたが、ご本人としてはそのような認識はなく、セクハラの事実もあいまいなままで処分が決められているようでした。
解決への流れ
会社と交渉を開始しましたが、基本的な認識の違いで折り合いがつかなかったため、労働審判を申し立てました。労働審判では、処分の対象となった行為が十分に特定されていない点が審判長から指摘され、処分を無効とする前提で解決金を支払ってもらうことと退職することで合意しました。
出勤停止処分などでは処分の対象となった行為が特定されていないことも多いため、交渉の段階で会社側の認識を確認しておく必要があります。また、処分の無効を主張しますが、事実上会社に戻るという選択肢は少なくとも中小企業ではないように思います。